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カテリーナ古楽合奏団、ヨーロッパツアー 1997.11


カテリーナ古楽合奏団はベルギーを中心に、ほかドイツ、イタリアを1ステージづつ、計14ステージ公演を行いました。ベルギーはフランダース・リコーダー・カルテットの計らいで多くの公演が実現しました。
ベルギー国内は17日にトゥルンハウトの文化センター(教会)、19日ルーヴァン文化センター(教会)、20日ブリュッセル王立音楽院大ホール、21日ウエッテレン、そしてその間をぬって学校公演等を8ステージ行いました。そしてドイツにわたり、24日にケルン日本文化会館(国際交流基金)、さらに飛行機でイタリアに飛び、27日にローマ日本文化会館(国際交流基金)で公演を行いました。
カテリーナ古楽合奏団にとっては初のヨーロッパツアーでした。ましてベルギーは、カテリーナのレパートリーとして非常によく使われるフランドル学派の本拠地で、楽器もボッシュやブリューゲルなど、やはりここの画家たちが絵に描いたモデルを多種用いています。イタリアなどはルネサンス発祥の地でもありやはり素材も多く、またドイツ、特にケルンは今回のレパートリーは少ないものの、国民的には日本文化や現代アートに関心の高い所でもあります。観客としては最も手ごわい地域で公演を行うことになりました。
我々の懸念は、日本の伝統楽器や日本の音楽を(松本雅隆の自作曲と千葉潤之介の能管を吹くシーン以外)一切用いずに、Early Music--つまりヨーロッパ人の多くの人が忘れてしまった楽器と音楽で海外公演に臨んだことです。例えばこれはインド人の雅楽演奏グループを日本に呼んで、公演の中でシタールやインドの古典芸能が味わえないコンサートを企画するようなものです。「カテリーナのような古楽をヨーロッパでやったらバカにされますよ」と言った輩もいました。
しかし結果は大成功だったのです。ヨーロッパの聴衆はそんな了見では聞いていませんでした。カテリーナのコンセプトをいち早く読み取り、心底楽しんでくれたのです。響きのいい建築と相まって一音一音が、何かの形として聴衆の中に染みとおっていくのが見えるようでした。

ご存知のようにカテリーナのCD「ドゥクチア」は映画「絵の中のぼくの村」の音楽として全編に使われました(ベルリン国際映画祭「銀熊賞」を受賞)。東監督はこの映画を中世・ルネサンスの古楽でいくと決めて、何十枚もの世界の様々な古楽合奏団のCDを聞きあさり、最後にこの日本の古楽合奏団のCDに出会って「これだ」と思い、様々な場面の曲に合わせてショットが決まっていったそうです、
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