







| この映画の原作は、絵本作家として活躍している田島征三の自伝的エッセイ、「絵の中のぼくの村」(くもん出版刊)である。征三の双子の兄にあたる征彦もまた絵本作家。ふたりはまったく異なる手法で絵本を描きながら、「ふきまんぷく」「とべバッタ」(征三作)、「じごくのそうべえ」(征彦作)など話題作を発表しつづけている。 そのふたごの田島兄弟が高知で過ごした少年時代のエピソードを原作から紡ぎだし、東陽一と中島丈博がエンターテイメントの脚本に仕上げた。原作にはなかった三人の不思議な老婆や、伝説の中の妖怪を登場させて、物語をいっそうファンタジックなものにしている。 原田美枝子がモダンな母親をさわやかに演じ、長塚京三が昔はたしかにいたはずの典型的な日本の父をたくみに演じる。主人公は、全国からオーディションで選ばれた高知の小学二年生、松山慶吾と翔吾のふたごの兄弟。このキャスティングが演出のカギだったと語る東陽一監督は、ふたごの少年のもつおもしろさと小さな魔性を自在にひき出し、見ごたえのある作品に仕上げている。カテリーナ古楽合奏団の音楽が、映像により透明感を与えている。 |
| 中世・ルネサンス時代のヨーロッパ音楽を独自のスタイルで演奏するカテリーナ古楽合奏団の音楽が印象的だ。 「形式にとらわれず、野放図で純粋なのが中世ヨーロッパ音楽の特徴。それが、この映画の持つ雰囲気にぴったり合うと直感した。日本映画は音楽を重視しない作品が多いが、音楽一つで作品の印象が全く違ってくる。昔の少年を描くからといって感傷的な音楽を使っていては、感性豊かな観客の心をつかむことはできない。」 東陽一監督談 6月24日 読売新聞夕刊より抜粋 |
Staff & Cast●原作:田島征三●脚本:東陽一/中島丈博●音楽:カテリーナ古楽合奏団●撮影:清水良雄●美術:内藤昭●装飾:安田影一●照明:武山弘道●録音:弦巻裕●助監督:井坂聡●プロデューサー:藤沢克則/荻原吉弘●制作:山上徹二郎/庄幸司郎●シグロ作品 |
| ※各地で上映が予定されるところがありますので、ご覧になりたい方は制作のシグロまでお問い合わせ下さい。また皆さまのお近くで上映会なども企画されてみてはいかがでしょうか? シグロ(電話03-5343-3101) |
「絵の中のぼくの村」受賞歴
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